短篇集 ラストメッセージ The Last Message Reply comes from heaven Masashi Fujita

藤田雅史
「ラストメッセージ」

BSN|定価1,400円+税
2019年6月15日発売

The Last Message Reply Comes from heaven Masashi Fujita

ラジオドラマから生まれた、やさしい奇跡が胸に響く六つの物語。
それは妄想か、現実か。天国のあの人から届く返信――。
ラジオドラマから生まれた、やさしい奇跡が胸に響く六つの物語。

INTRODUCTION

届くはずのない天国のあの人にあてたメールに、返信が届いたら…。3シーズンに渡り放送中のBSN人気ラジオドラマシリーズ「ラストメッセージ~天国からの返信~」。これまで放送された中から6篇を厳選し収録した短篇小説集が誕生しました。出会いと別れ、孤独、恋愛、挫折と後悔…人生の岐路に立たされたとき、愛する人を喪ったとき、胸に響く言葉がある。人を想うやさしい気持ちにあふれた大人のファンタジーです。

STORY

本書は脚本家自らが書き下ろしたノベライズ本。これまで放送された40話以上の作品群の中から、6篇を小説作品として収録しました。

あらすじ

 Into the light

家族を捨てた父親が娘の結婚式に招待される。しかし親戚連中からの視線は冷ややかで、どこにも居場所がない。そんなとき、ふと死んだ元妻にメールを書くと…

かなしい怪獣  Meet again in heaven

ある日、会社の男から余命を告白された同期の女子社員。少し風変わりな彼から一緒に買い物に行って欲しいと頼まれた彼女は、彼の奇妙な「自分磨き」に付き合って…

いつかのハワイ  Someday, someday, someday

「いつかハワイへ」その亡き妻の夢を叶えるために一家でハワイへと旅立った男。しかし息子と娘は遊ぶことしか考えていない。南国リゾートで見つけた家族の絆とは…

前夜  The night before wedding

結婚前夜。思い出すのは大学時代に付き合っていた最愛の恋人のこと。死に別れた彼と婚約者の彼。愛するふたりの狭間で心が揺れる彼女はついにスマホを手にとり…

彼女が眠る夜に  How come, so long

結婚に失敗したバーのマスターのもとに、ある朝、別れた妻の訃報が届く。毎晩店内の人間観察をするのが趣味のその男は葬儀に参加せず今夜もカウンターに立って…

ありがとう  The last message

母親になったその日からひとり娘に惜しみない愛情をずっと注ぎ続けた彼女。しかし娘の身体に病が見つかり…絶望の果てに訪れる奇跡と、彼女にとっての救いとは…

MESSAGE

藤田雅史 Masashi Fujita

発端はラジオのプロデューサーさんからの一本の電話。「亡くなった人にメールを送ると天国から返信が届く、そんなドラマを作れないか」という相談をいただいて、「たぶんできます」と軽い気持ちで答えたところからでした。その設定ならおそらく無限にできるだろう、と。ところが実際に作ってみると、ラジオドラマの5~6分という枠、声と音しか表現の手法がないということ、そういった制限の中では収まりきれないものを感じてしまい、このように小説のかたちでリテイクさせてもらいました。「身近な人の死」というのは、亡くなった本人にとっては人生の「終着点」だけれど、そのまわりの人たちにとっては常に「通過点」です。どんなに悲しくて、つらくても、当然人生は先があって、世界は普通に続いていく。そのなかでどんなふうに大切な人の死を受け入れていくか。まずはその過程を、メールでのひとつのコミュニケーションを軸に、大衆向けの物語のかたちで描きたいと思いました。それに今は、人が亡くなってもスマホにメモリは残っているし、メッセージやLINEなどでは会話がずっと途切れたまま残り続けている時代。だからこそ、「途切れた会話のその先」「失われたコミュニケーションの続き」みたいなものに思いを馳せてみたい、そこで夢を見てみたいとも思いました。物語のテーマはきっとすべての人にとって意味を持つもの。だからたくさんの人に読んで欲しくて、普遍的で読みやすいものに仕上げたつもりです。

(2019.10.28 著者)

子どもの頃から、物語を書くことで生きていたいとずっと思っていました。20代の半ばからウェブやフリーペーパーに小説を書く仕事をはじめて、演劇の作劇に携わり、30代になってラジオドラマの脚本を書かせてもらうようになりました。で、38歳。ようやく、はじめての本が完成です。現行のラジオドラマシリーズから、どうしても伝えたいもの、残したいものを選んで短篇小説として仕上げています。とはいえ、既存のドラマの筋書きをなぞるだけの、ただのノベライズではありません。どれもひとつの「小説」として、心を込めて、命をつなぐようなつもりですべて作り直しました。この6篇には、僕が今、生きる上で本当に大切にしていることがぎゅっと詰まっています。人はどうして生きているのか。なぜ、誰かとつながりたくてしょうがないのか。死ぬことは怖いことなのか。生きるために必要なことは何なのか。死別とはいったい何なのだろう。哲学的、抽象的な表現で世界を描くのではなく、その問いを胸に抱いている身近な誰かを想像して、徹底してわかりやすい平易な表現を心がけました。斜に構えることはせず、正直に、世界と、自分と、向き合ったつもりです。こういうタイプの作品は、ある層の人たちからあざけりを受ける類いのものかもしれません。でも、若い人にも年配の人にも、もちろん同世代の人たちにも、とにかくたくさんの人に読んで欲しい、届いて欲しいと思って、わかりやすい小説を心がけました。笑う人もいるかもしれないけれど、きっと真心で感じてくれる人もいるはずだと信じて書き上げました。物語そのものはファンタジーです。けれど、それを書くことは、嘘を積み上げることではなく、真実を見つけることでした。一篇でも、一行でも、読者の胸に届くものがあればと願っています。

(2019.6.10 著者)

RECOMMEND

  • “大切な故人に想いを伝えたい”
    “大切な故人の想いを聞きたい”
    メールがその架け橋になる、ちょっと
    切なく心にジーンとくる物語です!

    BSN ラジオパーソナリティ 近藤丈靖(独占ごきげんアワー)

MEDIA

  • 2019.10.26/BSN「土曜ランチTV なじラテ。」に著者ゲスト出演しました。
  • 2019.9.15/9月15日付新潟日報(朝刊)読書面に、『ラストメッセージ』の書評が掲載されました。(執筆/新潟大学人文学部准教授 阿部ふく子先生)>>こちらからもご覧いただけます。
  • 2019.7.20/BSNラジオ「BSN夏ラジオ2019〜真夏の文化祭〜」(7月20日土曜日)内で、『ラストメッセージ』より「前夜」の生リーディングが放送されました。番組用に書き下ろした特別版です。放送は10:30~12:00の「独占ごきげんアワーSP」内。(会場のふるさと村で書籍販売あり/入場無料)
  • 2019.6.19/ウェブマガジン「Things」に「ラストメッセージ」にまつわる著者インタビューの記事が掲載されました。『やさしい奇跡が胸に響く、短篇小説集『ラストメッセージ』ってどんな本?』(Things2019.6.19記事)
  • 2019.6.15/BSNラジオ「石塚かおりのゆうわく伝説」に著者出演しました。

BOOK

藤田雅史
「ラストメッセージ」

定価1,400円+税
2019年6月15日発売
四六判単行本・234ページ
ISBN978-4-60000140-7

書店、Amazonで販売。

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「ラストメッセージ」に関する制作秘話や
エピソードは、作者ホームページでもときどき公表。

藤田雅史ウェブサイト

ON AIR

BSNラジオドラマ「ラストメッセージ~天国からの返信~」サードシーズン放送中。毎月第1,3,5火曜日「近藤丈靖の独占ごきげんアワー」内にてAM10:40頃〜オンエア。