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「メッシなんて知らない」(『フットボールとラブソング』#21)掲載

2020.09.11

 

サッカー小説連載『フットボールとラブソング』(https://football-novels.com/)に「#21 - メッシなんて知らない」掲載。ここのところのメッシの去就問題から、小説を一本、書いてみました。

Comment:

地球の反対側にいるスーパースターの心配をする、というのもよく考えてみればおかしなものですが、メッシの去就問題(退団問題)がとりあえず落ち着いて、ほっとひと安心。プロスポーツ界の移籍のゴタゴタとか、それにまつわるスキャンダル、お金に絡むどろどろした噂話って、嫌いじゃない、というかむしろ好きなんだけれど、メッシには、ずっとそういうのと無縁でいて欲しい、という気持ちがあります。メッシを見るとき、いつも理想主義者になってしまうのは、なんでだろう。もしメッシの移籍のために(必要となるらしい)800億円を誰かが支払ったとして、そうするとこれからのメッシは、これまでの純粋な「メッシ」ではなくて、「800億円の価値と比較されるメッシ」になってしまう。あるいはバルセロナと裁判をすると、「故郷を失い傷ついたメッシ」になってしまう。そんな目で、これからメッシを見たくないと心から思ったのです。必ずやってくる加齢と肉体の変化によるプレーの衰えを、そういうものといっしょくたにして見たくないと。サッカーの世界で、メッシほど、修飾が不必要な存在はないのです。いつまでもサッカーという世界の中での、アンタッチャブルであると同時に純白なものであって欲しいという、わがままな期待。とにかく、チームメイトとサッカーを純粋に楽しむメッシが見たいです。すんごいゴラッソを決めて、何でもないことのように爽やかに笑うメッシが。