NIKKI

極彩色の白い巨塔、2003年。

2020.11.16

 

ひたすら時間を成果で埋めていく、そんなクライアントワーク、2週目。

今週は満を持しての「白い巨塔」。東教授の総回診(まだ財前教授ではない)。iMacを凝視しながら作業している、その横にMacbookを置いてその画面で流しているので、ほぼ音声だけで楽しんでいるからだと思うけれど、このドラマは音楽(加古隆)のぐいぐい引っ張っていく力が強烈、ということに今回、気づきました。シリアスで、インテンシティが高くて、過剰に仰々しい。その感じが、なんだろう、ドラマのアクの強さ、オーバー気味の演技をさらに盛り上げていて、権力に群がる人たちを見ているのが実に楽しいです。そういえば「権力」のドラマって、あまりないですよね。

このドラマがテレビで放映されていたのは、2003年。社会人一年目。派遣先の上司だったWさんが、仕事中に伊武雅刀演じる鵜飼教授の物真似をしていたのを思い出します。当時好きだった子が「里見先生かっこいい」と言っていたのも。毎週楽しみに見ていたなあ。こういうとき、ふと、東京にいる人たちに会いたいと思うけれど、よほどの理由がないと、このコロナ禍、動きがとれない。そういえば丸一年、新幹線に乗ってない。

それにしてもこのドラマの脇役、伊武雅刀と高畑淳子と西田敏行は本当に何度見ても素敵です。この三人だけアニメみたい。白い巨塔だけれど、演者は極彩色の世界。