NIKKI

緊急事態宣言下、あいみょんをじゃかじゃか。

2020.04.23

 

緊急事態宣言下であるものの、日中、事務所にこもっていると、ピリピリした「緊急事態感」がちっともない。外の皆さんはどこもかしこも自分のこと、自社のこと、あるいは世の中のことで精一杯だから、仕事をせかされるでもなく、こちらは淡々、やるべきことをやるだけです。

で、ふと手を伸ばすとすぐそばにアコースティックギターがあるので(弾けるとかいうレベルでなく永遠の初心者)、抱えてじゃかじゃか。最近、織田哲郎ブームの流れで相川七瀬を聞こうと思って、ふと、「あ」の並びのあいみょんが気になって、アルバム2枚を手に入れたら、なんだよ、すごい、いいじゃないか。

今っぽいでしょう、知的でしょう、センスいいでしょう、という無言の圧力を受けると、途端に構えてしまう、という体質なので、「今の音楽」とか「ミュージックシーン」的なものに対しては、もう、室生犀星のような望郷の眼差しでしか接することができなかったけれど、え、こういうのもあるんだね、という大発見。普遍的なJ-POP。胸に響くのは、自分が十代の頃からずっと変わらない懐かしいようなエモーションなのに、言葉や音や雰囲気は今ここにあって、すごくシンプルに研ぎ澄まされている。あー、いいわー、と胸を熱くする39歳。今年40歳。

しかも嬉しいことに、ギターで弾くのに、コード進行がわかりやすくて簡単な曲ばかり!だから、じゃかじゃか。じゃかじゃかじゃかじゃか。でもこういうのが実は、正しい緊急事態宣言下の過ごし方なんじゃないかと思っています。じゃかじゃか。