NIKKI

雑誌を手に列に並んでいる人たち。

2020.06.01

 

小説とコラムを連載している雑誌『LARANJA AZUL』。刷り上がりの見本誌を毎回、事務所に送ってもらうのだけれど、人にあげたりするとすぐに数が足りなくなって、なのでそのうち買い足そう、まあいつでも買えるし、なんて思っていたら、前号のvol.42がネットで完売。品切れ。在庫なし。想定外の事態に、慌てて唯一の路面販売店である駅のオレンジ・ガーデンに行ってみたら、こちらでも在庫なし。げげっ。「でも今週中にまた入ってきますよ」とお店のお姉さんが教えてくれたので、3冊、取り置きをお願いしてきました。

で、週末土曜日。前日に留守電で入荷を教えてもらっていたので、時間をみつけて駅へ。サッと行ってサッと帰ってこようと店に入って、びっくり。レジに列ができてる。しかもみんな出たばかりのラランジャvol.43を手にしてる。

原稿を書いているときはパソコンと自分しかその場に存在しないし、人との関わりなんて校正やチェックのメールのやりとりくらいだから、雑誌を手にとって中を読む人のことを考えることはまずないのだけれど(そして、「作品」を書く以上はそうじゃなきゃいけないと思っている(マーケティングの上に成り立つようなものではない、という意味でね)のだけれど)、実際に目の前にいるこの人たちが雑誌を開くんだな、読むにしろスルーするにしろ、この人たちの目に触れるものを書いているんだな、という、ちょっと、そういう気持ちになったのでした。

さて、そろそろ次の号の原稿にとりかからなくちゃ。