NIKKI

気弱に落ち込む夜の巻。

2020.06.29

 

冷蔵庫に入っていたワインの残りを飲みながら、気弱に落ち込む夜の巻。

例えば日々の暮らしのなかで、ふと「人生」みたいなものを振り返るとき、自分の決めたことを後悔したり、言い訳を積み重ねたり、失敗を人のせいにしたり、誰かの悪口を言ったり、そういう情けないことはしたくないとずっと思ってきました。

思い通りにいくことなんて何もないけど、「いろいろあったけど、自分なりに幸せだよ、満足しているよ」そんな、少し無理してでも、人前では笑って頷ける人でありたいと思ってきました。これまではそういう人でいたつもりでした。武士は食わねど高楊枝。ま、OKOK。大丈夫。どんな強風だって、柳に風。大丈夫だから。きっとうまくいくから。と。それにまだまだこんなもんじゃないでしょ、と。

でもなんだか、最近、ひどく弱気です。

後悔してもしきれないこと。誰かを責めないと我慢できないこと。それに、なんだかかっこ悪い言い訳ばかり。あれれ。どこで間違えたんだろう。大切なものをみすみす手放して、重たいだけの荷物を抱えて、気づけば自分が何をやってんだかわからない。人と話すときの自分が、ひどくみっともない。恥ずかしい。

目の前で起こることは、みんな自分の鏡。だとするならば、自分という存在がひとつの大きな勘違い、あるいはひとつの大きな間違いではないかと。そのくらい、今年に入ってから、つらいことがいろいろ続いています。自分のまいた種。かもしれないけど。きっとそうなんだけどさ。

人間が最後にできることは、祈ることだけだなあとつくづく思います。だって何もできないのだから。誠実でも不誠実でも、生きれば生きるほど、人生ってやつはむなしい。途中でおりたくなる人の気持ちも、わからなくはない。あれ?鬱か?自分。

今日、夕方、この10年分くらいのメモ帳を見返していて、なぜかそこにメモってあった田中角栄の言葉がずしんときました。

「頭のいいやつはみんな、あるべき姿を愛そうとするから、現実の人間を軽蔑してしまう。人間はやっぱり出来損ないだ。みんな失敗する。その出来損ないの人間そのままを愛せるかどうかなんだ」

さて、そろそろ寝ないと。朝が来たら、何かが変わっている、なんてことはないか。飲み過ぎたかな。