NIKKI

競馬をやめてみた。

2020.09.04

 

生活リズムが変わって、約一ヶ月。(職場の試用期間が過ぎて)いよいよ妻が週5日フルタイムで本気で働き始めたので、僕の方も(主婦的生活試用期間が過ぎて)いよいよ本当に仕事と家のことの両立生活がはじまりました。今週から。

午前7時半から原稿書き。午前中いっぱいは書くことに費やして、昼からは制作仕事や雑務、打合せなどをこなし、午後3時には業務終了。それから幼稚園に娘を迎えに、学童に息子を迎えに行き、スーパーで買い物をして、家に帰って夕飯を作りつつ洗濯機を回しお風呂をわかし…というハードスケジュール。

いやーきついぜ、という台詞が出てきそうなところだけれど、とんでもない、むしろ逆。いやー、実にいいぜ。いつのまにか一日のリズムができてきて、早寝早起きが板について身体の調子もいいし、残業なんてそもそもできないので仕事で悩む暇もなく(書くこと以外の制作仕事は「物理的に時間がない」という理由でスパッと断れるようになったから)余計なストレスがたまらない。夕飯作りをぱぱっと手際よくやっちゃえば、日が沈む前からお風呂に入って本読めるし、家事を引き受けた分、想定外に妻から感謝されて、前みたいな殺伐とした気分に陥らずに家で過ごせる。

自分のペースでテンポよくリズミカルに生きるって、すごく大事なんだな、って思いました。なにごとも、腹八分目くらいまででOKにしといて、「あとは明日でいいや」と切り上げるのがよいみたい。根を詰めるのは、本当にそれが必要なときだけ。なんか1日11時間労働で常にイライラしていたときと、暮らしの質が全然違う。(あ、主婦的生活はしているけれど、夜の飲みのお誘いは大歓迎です。夕飯の支度が終わればフリーなので。)

さてそんな中、この夏、もうひとつ変化がありました。競馬をやめてみました。

16歳ではじめて競馬場に行くことをおぼえ、22歳から毎週、後楽園のウインズに通い、25歳で新潟に帰ってきてからはネットで毎週欠かさず馬券を買っていた、競馬。やればやるほど預金残高が減っていくという、永遠の負債、競馬。

「とりあえず夏競馬はやらない」と決めて、金曜の夜にセブンイレブンに寄っても自動ドア横の競馬エイトを振り返らず、スマホでブラウザを開いてもnetkeibaにアクセスせず、土日の午後3時台にテレビを点けずに暮らしてみる、ということを一ヶ月してみたら、いやー、無理だろ、と思っていたけれど、全然できた。できました。競馬やらなくても人生、生きていけるんだと知りました。競馬がなくて淋しい? いやこれがちっとも淋しくない。

秋のGⅠシーズンがはじまったらどうなるかはまだわかりませんが、競馬はやめられる、と知った39歳の夏。人生が変わりつつある気がする。