2019.07.04
今日はラジオドラマの脚本書きの一日。
お昼、近所の中華料理店で青椒肉絲の定食を注文し、ふと財布を開いたところ、札入れに千円札が一枚しか入っていないという緊急事態。定食は1,050円(税込)。ゲッ…大丈夫かなと不安がよぎったものの、まあ小銭があれば問題ない、と薄暗い店内で小銭入れのジッパーをズズッと開け、銀色ではない濃い色の硬貨が5枚入っているのを確認。ホッ、ぎりぎりセーフ。危ない危ない。
でもジャスト1,050円かー、財布のお金をちょうど使い切るって、なんかスッキリ爽快かも。とか思ってよく見たら、10円玉だと思い込んでいた濃い色の硬貨の5枚のうち1枚の中央に、不穏な穴が!うっ、こ、これ、5円玉じゃないか。指でつまむと確かに5円。財布の中を合計すると、1,045円。まじか。まじだ。
5円足りない、というのはなんとも微妙なもので、「やばいお金が足りない!」と焦る気持ちに、「5円くらいなんとかなるんじゃないか? ポケットとかに入ってんじゃないか?」と変な目算が瞬間的に入り交じって、ほんと変な感じです。これが千円足りないとかだったら「やばい100%」なのに、5円だけ足りないのは感覚的に「やばい70%」くらいで、でもそのままではお金払えないわけだから、どちらにしろ行動を起こさないわけにはいかない。そのモチベーションの差みたいなものがなんか気持ち悪い。
すでに注文してからだいぶ時間が経っていたので、もう取り消しはできない。となると、やるべきことはただひとつ。スマホを車に忘れたようなふりで「すいません、ちょっと駐車場行ってきます」と店員さんに伝えて、店を出た瞬間コンビニに猛ダッシュ。ビルケンシュトックのサンダルをペタペタペタペタペタペタペタペタいわせながら、久しぶりに全速力で駆けました。疲れた。
注文してからお金がない、という失態はこれまで二度やらかしていて(二度とも食べたあとに気づく)、だからこれが三度目(でも今回は未遂)。「すいません、お金…足りなくて、ちょっと銀行まで行ってきていいですか…、すぐ戻ります…」とレジで店員さんに告げるときのあの恥ずかしさを思い出してリアルな汗と冷や汗を両方かいた初夏の木曜日。
脚本はいいのが書けたと思います。財布を忘れた話とかじゃなく。
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