2020.05.03
例えば目の前にお金があって、それは自分が汗水垂らして稼いだ現金で、もちろん自由に使えるのだけれど、もしも見知らぬ人に「3分後にそのお金は他人のものになります」と言われたら、誰だって承服しかねる。いきなり農林水産省のお役人がやって来て、「3分後にそのお金は国庫に帰属します」と強引に搾取されそうになったら、やはり、誰だって拒絶するに決まってる。なのに、失うとわかっていながら、お金をみすみす、というか自ら進んで、手放してしまうのはなぜでしょう。
農林水産省をいきなり持ち出したのは、日本中央競馬会が農林水産省の外郭団体だから。というわけで本日の京都11レース、天皇賞(春)。ことごとく相性の悪いGⅠレースで、的中させた記憶がない。そういうレースは買わない方がいいと思う。なのに、やはり今年もきっちり馬券を買い、そして掛金の分だけきっちりと負けました。うーん、穴馬がどうしても拾えない。コロナの自粛はできても、馬券の自粛ができない。
ギャンブル依存症の自覚はまったくないけれど、こうも毎年、ゴールデンウィークに無駄な“納税”をしてしまうのは、あまりに気前がよすぎるというか、愚かしいというか、やはり何かしらの依存症なのでしょうか。
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