NIKKI

恥ずかしベスト、便利なベスト。

2020.10.27

 

八月、九月の暑さを思うと、十月の朝、肌寒さに毛布を引き上げて目を覚ますことが、なんだか不思議でなりません。季節はちゃんとめぐる、ということに、今さらながら感心します。

薄い綿のシャツの下にヒートテックを着て、それでもゴミ出しに行ったら寒かったので、今朝からダウンベストを羽織って出勤です。

一昨年、はじめてダウンベストというものを買って、その便利さ、使い勝手のよさを知りました。とりあえず胴体が温かければ、腕が寒風にさらされても別に平気だということも。十月、十一月、三月、四月、そのへんの、競馬でいえば秋の東京開催、春の中山開催の頃、着るものに悩む季節に、ダウンベストはちょうどいい。

ベストを着る、ということには、なぜか妙な照れがあります。ちょっとドレスアップしているみたいな、お洒落しているみたいな。

社会人になったばかりの頃、友達と競馬場に行くのに、ジャケットの下にニットベストを着ていったら、「ベストとか着てるし」と指をさされたのが、やけに恥ずかしかった。

ベストを着るときは、その下に着ているものと合わせないといけないから、ちょっと面倒くさいのもあって、それ以来、敬遠していたのだけれど、ダウンベストは、何かと合わせるのが基本の本来のベストとは少し違って、「アウター」という認識に近くて、多少、中と合ってなくても恥ずかしかったらさっと脱げばいい、と思えば、調和をそれほど気にせず気楽に羽織れて、よいのです。

服のことを考えると、新しいのを買いたくなるからやめておこう。質のよいニットのガウンが欲しい。クレジットカード・デトックス中。あと四日。