NIKKI

ときどき恋するエビチャーハン。

2021.11.10

 

水曜、朝、激しい雨。週の半ばで、ちょっと緩めに午前中は原稿仕事。午後は雑務と、読書。

お昼は、久しぶりに実家の近くの中華。15年くらい、ときどき、本当にごくたまに、という頻度で通っているお店で、注文するのはいつもエビチャーハン。別に常連を気取って「いつもの」と注文するわけではなく、ちゃんと「エビチャーハンください」とオーダーするのだけれど、「はい、いつものね」とテーブルに置いてくれるのが、おばちゃんのこだわり。そしてチャーハンのご飯の量がめっちゃ多い。糖質制限の敵のようなチャーハン。でもときどき、この味が恋しくなって足を運ぶのです。

お店というのは、そこにあって当たり前、食べたくなったらそこに行けば食べられる、と、わざわざ思うこともなく、それが当然のことと感じていたけれど、自分が歳をとれば、お店の人たちもその分、しっかりと年齢を重ねているわけで、ある日急に、二度と食べられなくなる、ということが起こります。あのお寿司屋さんも、あのラーメン屋さんも、「もう二度と食べられない」がやって来たのは、突然でした。そして困ったことに、味覚は記憶力がいい。

恋しい味は、その味に恋ができるうちにしっかり食べておかないと。