2020.05.05
こどもの日だから、というわけではないのだけれど、今夜は珍しく、娘のバイオリンの練習に、買ったばかりのギターを抱えて付き合うことに。
5歳半の娘の今の練習曲はフランス民謡の「アマリリス」。ラーシーラーレーと単音でただメロディを一緒に弾くだけの単純作業ではあるものの、娘の手前、音を外しちゃいかん、途中でパニックになったらかっこ悪い、と不安になり、あらかじめ娘のいないところでこっそり練習。
元々、まったく音感がないので、聞いてぱっと音がわかるわけでもなく、オタマジャクシに対応する指の動きを覚えるしかない。音楽は優雅な感覚の遊びじゃなくて、肉体に刻み込む記憶の訓練。Dメジャースケールって、あ、シャープが2つなのね、ファとドが半音上に行くのね、と、そういうレベルです。
で、思ったのは、これ、娘のバイオリンの初歩の初歩に、ギターで付き合うのって、自分のためにけっこういいんじゃないか、ということ。なんとなーくギターを買って、なんとなーく弾けそうな曲のコードをタブ譜見ながらじゃかじゃかやって満足しているだけだと、基礎、みたいなのが、やっぱりスカスカなのです。それを一から、いやゼロから、音の場所、休符の種類を覚えるところから、ちゃんと繰り返し、子どもと同じリズムで学ぶのはけっこう効果的っぽい、という直感。大人の「うん、わかった、はい次」というスピードじゃなくて、あえて幼児と同じテンポでやるのがポイント。
といっても、そのうちまた忙しくなればそれどころじゃなくなるんだろうけど。でもなんかちょっと、何にでも使える学びのコツ、というか、基礎作りのコツ、のヒントを得たような、こどもの日の夜、「新しいバイオリン教本-1」の練習24、アマリリスでした。
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